2018年3月4日日曜日

第29回横須賀三浦・横浜南部地区放射線技師会合同勉強

昨日(3/3土)はヴェルクよこすかで第29回横須賀三浦・横浜南部地区放射線技師会合同勉強でした。
この勉強会は年に1回の合同勉強会で60名の参加者ということでした。昔と言ってはいけないと思いますが100名ほどの参加者があったと記憶しています。もっと多くの参加者となるように頑張っていきたいですね。さて、とても暖かい日で天気に恵まれました。
松村横須賀三浦地区放射線技師会長の挨拶から本会はスタートしました。
「Dual EnergyCTの初期使用経験」ということで横浜栄共済病院の江上さんが発表してくれました。Dual EnergyCTとは?から始まり、各社のやり方のおさらい、自施設の数ヶ月の現状を話していただきました。会場からも多くの質問がありました。
HDモードと通常モードの違いは?管球の耐用年数は?DEモードで撮影するのはどれくらいの割合?など関心の高さが伺えました。「頭部CTAの検討」ということで横須賀共済病院の木下さんが発表してくれました。注入rate一定から、注入時間を一定にすることで(秒3から秒5の間)で画質改善が見られたということでした。またトラッキングの位置を大動脈に置いたということでした。今後はより精査して、当直業務にこの方法が応用できるようにしたいということでした。とても良い試みだと思いました。
「高位脛骨骨切り術後における金属アーチファクト低減アルゴリズムと仮想単色X線画像の検討」ということで横須賀市立市民病院の高野さんが発表してくれました。現状はMARという金属アーチファクト低減ソフトを使っての画像を採用しているが、VMI(仮想単色X線画像)を使いたいということでした。
「放射線科での待ち時間による苦痛軽減」ということで、横浜南共済病院の西条さんが発表してくれました。接遇に関してすごく興味があって、接遇の研修をしているということでした。これはとても素晴らしい取り組みです。講師はメーカの方にお願いしたり、自分たちで資料を集めて、時間外に研修しているということでした。受付に待ち時間を表示(大体の)をする試みも素晴らしいと思いました。
「NCC−RAシャント 心臓MRIで見えてくるもの」ということで横浜南共済病院の中島さんが発表してくれました。QP/QS(肺体血流比)が1.5以上だと手術対象ということでCINE PCを使って求めていました。シネMRIでシャントよるジェットを確認できたり、様々な角度から病変を解説してくれました。
最後は「(NATIVE)-SPACEを応用した新しい非造影MRAの手法!?“BASARA”」ということで、横須賀市立市民病院 加々美さんが発表してくれました。心電図同期のVFAFSE(STIR併用)を用い、拡張期の画像にて、TEを延長させることで動脈有意な非造影MRAを得る発表でした。脂肪抑制を使ったFLAIRで水抑制をした、こういったMRAができないであろうか?T2 Prepをもし付加できればより良い効果が得られないか?などを質問させていただきました。
勉強会後の挨拶は横浜南部地区の泉会長でした。

とても多くの質問があったのですが、中堅、若手からの質問が少ないことが少し寂しいと思いました。次回も皆さん宜しくお願いします。


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